人間リフレクタ

「たねがしま座」人間リフレクタ(2014年12月26日)

 鹿児島県熊毛郡南種子町の小学校8校と種子島宇宙センターに配置された電波反射器をターゲットとした「だいち2号」からの電波による衛星画像の撮像が2014年12月26日12時56分に実施されました。アルミ蒸着シート製のポンチョをまとった小学校児童や先生方、保護者の方々、金沢美術工芸大学の学生等も人間リフレクタとなってこの撮像に参加し反射範囲を拡張しました。

 下は、「だいち2号」から撮像された南種子町内の各観測場所9ヵ所の衛星画像です。撮像当日は、上の集合写真に写った参加者等が各観測場所にて「人間リフレクタ」となって電波反射器の周りに展開しました。各画像の中央部分は小学校グラウンド等の広く平らな土地の一部で、本来は電波反射が観測され難い為に連続して黒く表示される可能性が高いエリアです。これらの画像から、当日はこのエリアの中央に「電波反射器(リフレクタ)」と「人間リフレクタ」を配置したことにより、エリア中央から同心円状に通常よりも強い電波反射が観測された可能性が高いことが確認されました。尚、これらの画像は、人間リフレクタによって通常と異なる電波反射が発生したと考えられる部分を分かり易くする為に、後処理によって赤く色を付けてあります。

(画像提供:JAXA/提供画像後処理:金沢美術工芸大学 鈴木浩之)

金沢美術工芸大学グラウンドでの反射実験(2014年10月8日)

人間そのものを「だいち2号」から撮像できないかと考え、金沢美術工芸大学の学生が思い思いの形に加工したアルミ蒸着シート(登山用レスキューシート)をまとい、これを「だいち2号」から撮像したところ、図の通りレーダーに対する後方散乱特性を持った形状に近い姿勢をとった学生らの位置が観測画像に現れた。この実験結果は、2014年11月にJAXA地球観測センター(鳩山)で開催された一般向けのイベントに活用された。

 

<地球観測センター 施設一般公開開催報告>

http://www.eorc.jaxa.jp/event/2014/koukai/ev141108.html